猫の撫で方のコツとは?撫でられて嬉しい場所・撫でて良いタイミング
猫は撫でられて嬉しい?
『猫は家に懐き、犬は人に懐く』と言われるように、たとえ飼い猫であっても、人とある程度距離を保った状態で気ままに暮らす傾向が見られます。
しかし、猫を飼っている方にとって、『愛猫を撫でる時間』は至福そのものですよね。
撫でるとは、『人と猫の大切なコミュニケーションツール』です。
良好なコミュニケーションをとることで、様々なメリットがあると言われています。
愛猫を撫でることでのメリット
体調の変化に気づける
『毎日撫でる』などのコミュニケーションをとることで、ちょっとした体調の変化にも気づきやすくなります。
しこりや痛がる箇所など、病気の前兆にいち早く気がつくことができれば、手遅れになる前に完治することもできるでしょう。
幸せと癒しを得られる
猫は温かく柔らかで、触れるだけで人の脳には『幸せホルモン』と言われる『オキシトシン』が分泌されます。
これにより、日々の疲れを忘れ、幸せな気持ちになることができるのです。
セラピー効果
愛猫を撫でて体調を確認し、献身的に世話をすることで、『猫が自分を必要としている』ということをより感じることができます。
『自分が必要とされている』というポジティブな感情が生まれることによって、ストレスに強くなったり、精神状態が安定する効果も期待できます。
お手入れのしやすさ
愛猫にいつまでも健康で長生きしてもらうために、日々のケアは大切です。
体に触る習慣を持つことで、ブラッシングや歯の手入れなどのお手入れもしやすくなるでしょう。
ゴロゴロ音は撫でるチャンス
猫との関係を良好に保つためには、『撫でるべきタイミング』と、『控えた方が良いタイミング』を見極めることが大切です。
猫を撫でるタイミング
猫とのコミュニケーションがとりやすいのは、猫が近くに寄ってきた時や、リラックスしているときです。
喉をゴロゴロ鳴らしたり、体をくっつけてすり寄ってきたりするのは『ご機嫌なサイン』なので、優しく撫でてあげましょう。
控えるべきタイミング
猫が不機嫌そうな時や、眠そうな時に無理にコミュニケーションをとろうとすると、猫との関係構築に悪影響を及ぼすことがあります。
下記のような状態の時は控えるようにしましょう。
- 猫の目が釣り上がっている
- 毛が逆立っている
- 背中がまるまって耳を伏せている など
不安や警戒、怒っているサインでもあるため、無理に触らず優しく声をかけるか、気持ちが落ち着くまで放っておいてあげましょう。
猫を上手に撫でるコツ
コミュニケーションを円滑にするためにも、下記のことに気をつけてあげましょう。
- 優しく声をかけながら近づく
- 猫が触られて喜ぶポイントを探す
- なるべくゆっくりと撫でる
- 戯れながら遊べるおもちゃを使用する など
猫を緊張させないためにも、優しく声をかけながら近づき、『猫が触られて喜ぶポイント』を探すようにしましょう。
耳の後ろやお腹周りは、猫が触られて喜ぶことが多い部位ですが、あくまでもその猫が気持ち良さそうかどうかを観察してあげることが大切です。
戯れて遊べるおもちゃなどを使用しながら、自然と触れ合うこともオススメです。
撫でる場所・撫で方
猫にとって、撫でられて気持ちの良い場所や、撫で方についてご紹介します。
猫が撫でてほしい場所
下記は猫が触ってあげると喜ぶと言われています。
- 顔まわり
- あごの下
- 耳の後ろ
- 肩や首
- 背中 など
顔まわり
髭の周りや耳の裏、顎の下などの顔まわりは、疲れが溜まりやすい箇所となっています。
そのため、マッサージも兼ねて揉むように触ることが喜んでもらえるポイントです。
背中
背中全体を毛並みに沿って、優しくゆっくり撫でてあげましょう。
毛並みに逆らって撫でることは避け、『毛繕いをするようなイメージ』で触る方法がおすすめです。
必要に応じて、猫用のブラシを使用するようにしましょう。
猫が喜ぶ撫で方
猫の表情や態度を観察しながら、気持ちいいと感じる力加減を調整してあげてください。
目を閉じてまどろむような表情を見せている時は、喜んでいる証拠です。
前述したように、基本的には優しく、ゆっくりと触ってあげることで安心感を与えることができます。
▼猫が喜ぶ方法についての記事はこちら
撫でられるのが嫌な所は?
機嫌や、触る部位によっては、猫が嫌がる素振りを見せることがあります。
そのような時には、無理に触ることはやめましょう。
撫でられると嫌がる場所
下記は、多くの猫が嫌がると言われています。
- 口の中
- 耳の中
- 鼻
- 肛門
- 足先
- お腹 など
お腹は大事な臓器が詰まっている箇所のため、野生の動物はお腹を出して寝たりすることはありません。
飼い猫でも飼い主さんと十分な信頼関係が築けていないケースや、過去に野良猫だった場合など、お腹を触られたがらないこともあります。
日々の触れ合いで慣れていくと、嫌がる部位を減らすことができるため、猫の反応をみながら探っていくようにしましょう。
猫が満足したら追いかけない
猫が尻尾を落ち着きなく動かしたり、立ち上がって伸びをしたりした時は、切り上げ時かもしれません。
猫自らその場を去った時は追いかけようとせず、すり寄ってくる次の機会を待ちましょう。
猫の気分に合わせて
例え人との触れ合いを好む猫であっても、基本的には長い時間じっとしているのが苦手な動物です。
ある程度満足したらするりと去っていくことはあるので、気にせずに、気ままな猫の気分に付き合ってあげることが『円満なコミュニケーションの秘訣』と言えるでしょう。
猫が喜ぶマッサージグッズ
猫は、元々仲間同士で毛繕いをしあう習性を持った動物です。
マッサージグッズをうまく使うことで、猫同士での毛繕いのように、自然な戯れを行うことができます。
猫用マッサージグッズ
猫が喜ぶマッサージグッズは、たくさん販売されています。
人の手とは違った感触で新鮮な刺激を楽しめるため、『コミュニケーションタイムを充実させるアイテム』としてオススメです。
猫用マッサージローラー
人間が使う小顔ローラに似た形状の『猫用ローラー』は、ある程度大きさがあるため、猫の背中や肩周りのマッサージに向いています。
顔や頭にはサイズが大きすぎることが多いため、無理に使用しないようにしましょう。
慣れていない猫の場合嫌がることもありますが、噛み癖がある猫のマッサージなどにとても重宝するアイテムです。
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(写真のネコちゃん・・・koko_kota2020さんのこたちゃん)
ヤスリ型ブラシ
猫の舌の形状を参考に作成されたやすり型ブラシも、猫に人気のマッサージアイテムの一つです。
猫が喜ぶ秘密は、猫の舌でなめられたようなザラザラとしたやすり面の肌触りにあります。
猫は、自分の舌だけではなく、猫同士でも毛繕いをする習慣があるため、舌の感触で体に触れられることを好む習性があるようです。
猫用マッサーグッズの効果
様々な工夫が凝らされた猫用マッサージアイテムですが、これらは猫にとってどのような効果があるのでしょうか。
リラックス効果
猫用マッサージグッズを使用することで、人の手とは違う感触を味わうことができます。
猫の毛並みや、筋肉をほぐすことに配慮して設計されているため、猫をリラックスさせ、疲れをとる効果が期待できます。
マンネリ防止
愛猫と飼い主さんの信頼関係を築く上でコミュニケーションは大切ですが、できれば日々新鮮に触れ合いたいですよね。
マッサージグッズは絶対に必要なものではないので、手で撫でてあげるだけでも十分です。
ですが、様々なアイテムを使うことによって、触れ合いの時間を新鮮に保つことができるでしょう。